死
おまえは
死を急いでしまった
破れた遺書をのこして
のこされたおれは どうすればいいのか
ただ悲しくて涙を流す
アルバムの中のおまえは
優しく微笑んでいる
それは偽りの微笑みか
おれにはわからない
小猫を拾ってきたとき
おまえは喜んでいた
その小猫もいまはどこかへいってしまった
おまえの残した詩集は
今でもおれの手元にある
その詩集は生への喜びでいっぱいなのに
おまえの心の中を知らずにいた
おれは罪の意識でいっぱいだ
ああ
おれは 罪人なのか