木霊
雲の隙間から ちらりと見える太陽
山の頂上を目指していたとき
森の中の木霊が声を響かせていた
カッコーの声と同調していた
そうすると君と僕は道に迷ってしまい
静かな湖へ出た
湖は太陽の光を反射してコバルト色だった
どこにも誰もいない
僕達は長い時間の中で
いつまでさまよっていくんだろう
その答えは 小さな川から見つけた
川を下っていくと ふもとへでた
道かう人達は 誰も僕たちを知らない
声もかけず へたり込んでしまった僕たちは
安心したのか 草むらの上へ寝転んだ
ああ・・
森の中の木霊たちよ
もうにどと
この森へは入らない